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小学生が事業とお金を学べる「西千葉こども起業塾」という取り組みがイケてる!


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千葉県千葉市では「西千葉こども起業塾」という取り組みが行われています。今年のプログラムが今日から始まりましたので、ご紹介したいと思います。かなりイケてるプログラムだと思いますよ、これ。

小学生が「アントレプレナーとお金」を学ぶ

まずは「どんなプログラムなのか」を見ていきたいと思います。

千葉市では、地域産業の振興施策として、産業人材の育成を図っているところですが、特に、次世代を担う子ども達へのアントレプレナーシップ(起業家精神)の喚起・涵養が大事であると考え、ものづくりの楽しさや先端科学に触れる機会の創出に取り組んでいます。昨年開催しました「西千葉子ども起業塾」は、千葉大学との共同研究の一環として開催したもので、千葉大学の学生、商店街、社会人のボランティアの皆様の協力のもと、行いました。

概要 | 西千葉子ども起業塾 - 千葉大学キャリア教育プログラム

産・官・学が一体となって小学生のキャリア教育に当たっているという取り組みです。2010年度より行われているプログラムで、運営は千葉大学教育学部の学生が行っているそうです。千葉大学生とは「科目」としてこのプログラムに取り組んでいます(単位も出る)。

千葉市、特に幕張地区にはイオンやZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイなどの大企業の本社があります。会社数も多い市であり、そういう中で産業界の協力のもと子どもが事業について学べるというのは素晴らしいことであると思います。

また、プログラムの特徴として

(5)起業塾内の通貨は現金とせず、仮想通貨ベア(1ベア=1円)を使用します。

概要 | 西千葉子ども起業塾 - 千葉大学キャリア教育プログラム

とあるように、仮想ではあるものの「お金」を扱い、お金について学ぶことができるのも特徴です。

熊谷千葉市長も意欲的に視察しております。

学校で「お金」は教えてくれない

その熊谷千葉市長の「キャリア教育観」には頷くところも多いので、ぼくの大好きな記事「千葉市長とサイボウズ青野社長の対談」を引用しつつ、ご紹介したいと思います。

千葉市では「子どものうちからお金を学ばせたい」という思いがあるそうですが、その理由として挙がるのは「学校がお金について教えない」こと。

目指す方向は、「千葉市はやたら子どもが銭勘定にうるさい」というところです。

しかし、少なくとも千葉市の先生は銭とか大嫌いでやりたがらないんですよ。 ある小学校の講演会で児童に市長はいくら給与をもらっているのかと聞かれたんですよ。

とりあえず丸めて100万円もらっていると答えました。「ワーッ」となるわけですよ。大金だから。市長はそれだけ働くのかと、なんとなくわかったと。そのあと感想文をくれたんです。「先生はいくらもらっているのか聞いたら月300円です」と。「市長とは雲泥の差ですね」と。

違うクラスの子もそうなのですよ。たぶん先生同士で示し合わせて「300円と回答しよう」ということになったと思うのです。これはキャリア教育としては最悪ですよ。

一番最初に知っている働く大人が300円しかもらっていないっておかしいですよね。働くのが嫌になるじゃないですか。

小学生から起業、やれない理由があればサラリーマン──千葉市 熊谷市長×サイボウズ 青野社長のキャリア教育論 | サイボウズ式

これは一例だと思いますが、確かに学校でお金について学んだことないですよね。先生という職業も一番身近でありましたが、彼らが「いくら貰っているのか(いくら分の価値提供を行っているか)」を知ることになるのは大学になってからでした。親に関しても同様で、親の年収ってアンタッチャブルなイメージがありますよね。

小中学校で行われるキャリア教育、いわゆる「職場体験」に関しても同様で、

千葉市長:全部の責任を学校教育におくつもりは全くないのですが、あれだけキャリア教育といわれるわりには、先生方は働くというのと真逆の価値観で知らず知らずのうちに子どもと接してしまっている。

彼らは、末端の仕事をさせるんですよ。文房具やで窓口に立たせる。これってなんの意味かわからないんですよ。もっと帳簿を見せないといけない。

ほうきで玄関をはかせて「キャリア教育をやっています」というんですが、それは本質的に違います。 丁稚奉公なんですよね。

小学生から起業、やれない理由があればサラリーマン──千葉市 熊谷市長×サイボウズ 青野社長のキャリア教育論 | サイボウズ式

ぼくたちは「社会に何をギブしたらお金がいただけるのか」を学ぶところが大事だと思います。ただ「大人がやっている作業を子供に体験させる」だけでなく、ビジネスが実際に成立する現場・状況を子どもに伝えて初めて「キャリア教育」なのですよね。

ぼく自身、スーパーマーケットで職場体験をやりましたが、「社割で安く買い物ができる」以外、あまり印象に残っていることはないです(ずっと品出しをやらされていました)。

千葉市長:なぜお金をもらえるのか? それが価値と受け止める人がいるからなんですよね。 その構図が理解できなければ、いくら社会で働く体験をさせたところで違いますよね。

小学生から起業、やれない理由があればサラリーマン──千葉市 熊谷市長×サイボウズ 青野社長のキャリア教育論 | サイボウズ式

「こども起業塾」は教員志望の学生にもメリット 

この「西千葉こども起業塾」は授業の一環で千葉大学教育学部の学生が運営しておりますが、このメリットも大きいと思います。

学校の先生は小学校~大学、その後の人生まで、ほぼすべてを学校で過ごしております。そのため将来生徒の多くはビジネスマン(≒会社員)になるにもかかわらず、先生はその実態を一切つかめないまま先生となるのです。 これでは子どもに「キャリア教育」なんてできっこないですよね。 

この「西千葉こども起業塾」を運営することで、実際のビジネスの現場を生徒に教えつつ、学生自身もビジネスマンとコミュニケーションを取る・ビジネスを学ぶ機会として活かせることができれば、後で教員として教えられることも大幅に広がると思います。

教員志望の学生がこのような取り組みにどんどん参加するようになるといいなと感じております。 

千葉市長:ほんと大事ですよ。先生も社会の仕組みもわかるか、わからなくてもどう伝えるか意識してもらうだけで全然違うんですよ。

小学生から起業、やれない理由があればサラリーマン──千葉市 熊谷市長×サイボウズ 青野社長のキャリア教育論 | サイボウズ式

起業大国千葉市へ向けて

子どもの時から「起業」を経験することで大学生になったとき、社会人になたっときにその時の経験があるのは子どもには大きいメリットだと思います。

一方で市政的に見ても会社が多く活発なビジネス環境であることは税収として、街のイメージとして、様々な要因で大きなメリットを与えます。

熊谷市長は「千葉市は東京にも近く、それでいて地価が安いので職住近接が可能。働くにはよい環境である」とおっしゃっております。

そんな千葉市が起業大国となれるか、幕張新都心が設立当初並の活気(会社がいっぱい集まるという意味で)を見せることができるか、今後の千葉市の取り組みとビジネス環境に注目していきたいと思います。