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あべらじ!

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【甲子園】木更津総合はベスト8を超えられるか?カギはやはり早川?―千葉大会・戦力分析


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2016年の高校野球も白熱の地方大会が幕を閉じ、いよいよ8月4日には抽選会、8月7日には開会式と開幕戦。地方大会を制した49校の夢舞台が、いよいよ目の前にやってきました。

千葉県を制したのは木更津総合高校。この記事では地方予選の戦いぶりを振り返るとともに、「木更津総合は甲子園で勝てるのか?」というお題目のもと同校の戦力分析を行いたいと思います。

秋季関東大会優勝、センバツベスト8の実力

関東大会優勝!

木更津総合の夏を振り返る前に、まずは同校の秋季大会~センバツ甲子園を振り返ってみたいと思います。

秋季千葉県大会では準決勝で専修大松戸相手を1―0、決勝で千葉明徳を12-1で破っています。

関東大会では1回戦に桐光学園を2-1、2回戦で花咲徳栄も2-1で破っています。どちらもエース早川くんが先発完投。関東屈指のサウスポーがバツグンの安定感を見せました。特に花咲徳栄戦での花咲徳栄・高橋昴くんとの投げ合いは観ててシビれる、熱いものでした。この試合に関しては過去にレポート記事を書いていますので、ご参照ください。

センバツ出場校の対戦!高橋昴・早川の投手戦の行方は!? 花咲徳栄―木更津総合(秋季関東)観戦レポート - あべらじ!

変化球でカウントを取り、ストレートで三振を取る。140キロ近いストレートが打者のインコース・アウトコースに襲い掛かるそのピッチングは圧巻でした。ホームランは打たれたものの、「早川くんの神髄ここにあり」と言える、素晴らしいピッチングでした。

準決勝の東海大甲府戦では武田くんが完投勝利。正直、「武田くんがここまでやるとは」という印象を受けた一方で、菊池くんが登板しない東海大甲府から1得点では少し寂しいなという印象です。その1点も武田くん自身のバットということで、一層その印象を受けます。

一方で決勝はよく点数を重ねました。早川くんが登板せずに優勝を決めたという経験は選手にとって、大きいものであったと思います。

関東大会で印象的だったのは木更津総合の五島監督が徹底して「早川くんに無理な登板をさせなかったこと」です。木更津総合はかつて千葉くんという素晴らしい投手が大会中に故障してしまったという経験を持っていることもあるのでしょう。

神宮大会~もしも早川くんが不調だったら

神宮大会の観戦レポートは以下の記事をご覧ください。

センバツ出場校の対戦!木総リベンジなるか?木更津総合―大阪桐蔭(神宮大会)観戦レポート - あべらじ!

この試合での早川くんは雨の影響もあってか、関東大会とは一転して不調でした。甘く入りがちな変化球を大阪桐蔭打線に捉えられていました。ここまで毎試合「好調の早川くん」のもと優位に試合を進めてきた木更津総合にとっては良い経験となったと思います。

ちなみに僕は「4失点する早川くん」を初めてみました。恐らく公式戦では初だったと思います。

センバツ甲子園―早川くん好投のまま、全国制覇の夢が散る

さてさて早川くん2度目の夢舞台、センバツ甲子園です。3試合のレポートも書いていますので(笑)、そちらもご覧ください(しつこい)。

早川が投打に活躍!選抜甲子園「札幌第一vs木更津総合」観戦レポート! - あべらじ!

【選抜甲子園】早川くん意地の完投勝利!木更津総合が大阪桐蔭にリベンジ!! - あべらじ!

早川くんの熱投叶わず!木更津総合が秀岳館に敗れ、千葉の春が終わる - あべらじ!

早川くんが好調をキープしたまま3試合に臨むことが出来ました。そのおかげか、全試合2失点以内のゲームを戦え、木更津総合の勝ちパターンに持ち込むことができました。最速140キロを超えるストレートに、コースギリギリをつくスライダー。早川くんの投球が全国でも通用する姿を見れたのは嬉しかったですねえ。

また、もうひとつ取り上げたいのは「4番・鳥海くん」が出てきたことです。バットを短く持ちながらも、長打が出て、チャンスにはランナーを返す。「4番不在」と感じた木更津総合にとって、4番・鳥海くんがセンバツで結果を出したのは貴重な財産だったと思います。

しかし負けた秀岳館戦は1-2。「得点できずに負ける」という木更津総合が最も容易に想定できる負けパターンをここで踏んでしまったわけです。せめてもう1点あったら最終回の展開も違ったと考えると歯がゆいですね。「夏には打線が奮起する」ことを期待して、木更津総合の夢は夏に持ち越しになりました。

春季千葉県大会のテーマは脱・早川。しかし…

春季大会では早川くんの登板はありませんでした。武田くん以下、背番号2桁の投手の奮起を願ってとのことでしょう。

ベスト8までは進出できたものの、準々決勝で東海大市原望洋に1-6で敗戦。相手のレベルが上がるとなかなか上手くいかないことを実感させられます。打線も、初戦の千葉商大付戦では僅か2得点。

春の千葉県大会ではこれまでの課題がそのまま浮き彫りに、「早川くんが登板すれば」と思いつつも夏に不安を残す形となりました。

堅守と勝負強さで乗り越えた夏

木更津総合にとっては思わぬ形で、接線ばかりの夏となりました。木更津総合の夏の試合の観戦レポートは以下をご覧ください。

【2016高校野球・千葉】2回戦 柏南―木更津総合【感想】 - あべらじ!

【2016夏高校野球・千葉】準々決勝 東海大市原望洋―木更津総合 早川劇場、島くんの夏が終わる - あべらじ!

【2016夏高校野球・千葉】決勝 市立船橋―木更津総合 大澤の決勝打が早川の粘投を救う! - あべらじ!

地方大会の戦績は以下です。

2回戦:2-1柏南
3回戦:3-0検見川
4回戦:11-0旭農業
5回戦:4-3専修大松戸
準々決勝:1ー0東海大市原望洋
準決勝:6-5千葉経済大附属
決勝:3-2市立船橋

早川くんが先発したのは2回戦、5回戦以降です。そして、そのすべてが早川くんの完投勝利、1点差のゲームでした。

勝負どころではすべて早川くん。よく言えば五島監督の起用が冴え渡ったと言えるでしょうか。悪く言えば「苦しい試合だった」と言うべきでしょうか。

早川くんの最大の魅力は「ストライクゾーンのギリギリで勝負できる」ことでしょう。調子の良いときの早川くんは追い込むまではすべてストライクゾーンギリギリの「まず打てないボール」。そこで追い込んで最後はボール球でフィニッシュという具合です。県大会では6試合46イニングを投げて50個の奪三振。1イニング1つ以上の三振を奪っている計算です。

そのボールはピンチには威力を増し、140キロをバンバン超えてきます。中でも3回戦の検見川高校戦は神がかっており、9回裏ノーアウト満塁のピンチで登板し、3者連続三振で試合にケリをつけました。

46イニングで与四死球は9つ、5失点を喫した千葉経済大附属戦も、足に受けた死球の影響であると考えれば、その安定感に疑いようがないと思います。

打線の方は、7番井上くんと9番大澤くんが3割を超える打率。特に大澤くんは今大会8打点と、無類の勝負強さを披露しました。あとは小池くんと鳥海くん、山下くんが3割超え。しかし打数の多い順の峯村くん、木戸くんがそれぞれ.077、.240。そして7試合のうち4試合が3得点以下。2回戦の柏南高校戦で2得点。よく言えば「どこからでもチャンスを作れる打線」ですが、悪く言えば「決め手に欠ける打線」ということになります。

そのような攻撃面ですが、中でも魅力的だったのは「犠打の数」です。大会を通じて22個の犠打を決めておりその数は1試合平均3個を超えます。数少ないチャンスを確実にモノをするスタイル。この犠打の数は甲子園でも必ず活きることでしょう。

木更津総合、甲子園での課題

守備ー投手面

まずは投手面。千葉県大会の重要どころのピッチャーがすべて早川くんだったことから、甲子園の試合も大量得点差にならない限り早川くんがマウンドにいると思います。

早川くん、調子がよいときは「早川無双」と言えるほど素晴らしいピッチングを披露しますが、短期的には「調子が悪い時」、長期的には「連投」がキーポイントとなると思います。

神宮大会の時のように、千葉経済大附属戦のように、早川くんの調子が悪い時のシミュレーションが出来ているか。最少失点で切り抜けることができるか。打線は早川くんを援護することができるか。

中でも早川くんが調子の悪い時は、キャッチャー大澤くんの最大の見せ場です。千葉県大会では大澤くんの好リードが光りましたので、早川くんとの名コンビで甲子園を勝ち上がっていくことを期待したいです。

守備ー野手面

守備に関しては問題ないかと。セカンドの小池くん、サードの井上くんの守備は素晴らしいですし、ショートの峯村くんはかつては「彼の課題は守備」だと踏んでいましたが、千葉県大会では守備力が段違いに上がっていました。木更津総合の内野は大丈夫でしょう。外野も言うことなし、キャッチャーはピカイチです。

キャッチャーの大澤くんは強肩で2塁送球も1.8秒と伺っています。千葉大会ではバント処理で2塁を刺す姿を幾つか拝見しており、フットワークも軽いです。

リード面でも全国屈指のキャッチャーと言ってもよいと思います。センバツ甲子園での札幌第一戦、夏の千葉大会での検見川戦では共にノーアウト満塁のピンチを三者連続三振で切り抜けています。早川くんとのバッテリーはまさに「鬼に金棒」。期待が持てます。

攻撃面

一方で打線です。早川くんが大体の試合を3失点で切り抜けるとして、その試合を勝つことができるかが最重要ポイントだと思います。センバツの秀岳館高校が良い例でしょう。相手が好投手の時、連打が期待できない時にどれだけの得点を期待することができるか。前述のバント、盗塁といった小技を含めて、「少ないヒットで得点する」ことを覚悟しなければならないと見込まれます。

打線で個人的に期待したいのは小池くん、鳥海くん、峯村くんです。特に峯村くんは千葉県大会で奮わなかっただけに、甲子園での奮起が求められます。峯村くんは打順も1番か3番、より多くのチャンスを作り得点するためには彼の活躍は不可欠でしょう。

早川くんが2点以内に抑え、打線が3点以上取る。勝ち上がっていくのはこのパターンだと思います。そう考えると出場する全選手に活躍が求められますね。期待しましょう!

まとめ

木更津総合のストロングポイント

  • 早川・大澤バッテリーを中心とした堅い守り
  • 特に早川くんの制球力・奪三振能力・完投能力
  • 下位打線からもチャンスが作れ、繋がる打線
  • バントなどを絡め、少ない安打でも点数を取る能力
  • 五島監督の試合・采配に対する選球眼

木更津総合の課題

  • 早川くんの不調時、および連投の疲労時
  • 上位打線のチャンスメイク、中軸がそれを返せるか
  • 少ないヒットで得点をモノにできるか、スクイズやエンドランなども

最後に―せいいっぱいの期待と応援を!

今年の木更津総合、千葉県代表としては十分に「全国制覇が狙えるチーム」だと思います!ですので、せいいっぱいの期待と応援をして、同校の活躍を祈りましょう!!

では、明日の抽選を楽しみにしましょう。

参考文献