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あべらじ!

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【甲子園】横浜高校の戦力分析―藤平・石川&強力打線の行方は?


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2016年夏の甲子園の開幕もいよいよ明後日に迫ってきました。各校初戦の組み合わせも決まり、いよいよ「本当に始まるんだな」という思いでいっぱいです。

そんな中今日ピックアップしたいのは横浜高校。地方予選で最もハードだといわれる神奈川大会をくぐり抜けるどころか、このチームは昨秋から神奈川県内を無敗で秋・春・夏を制してきました。

藤平くん・石川くんの2枚の投手と、「神奈川県最強打線」と名高い打線。今日は横浜高校の強さを紐解きたいと思います。

神奈川大会を圧勝!

まずは横浜高校の神奈川大会の戦績を見てみましょう。

8-0向の岡工
12-0松陽
10-0相模原中等教育
2-0向上
16-3横浜隼人
8-4桐光学園
9-3慶應義塾

5回戦まではすべて完封勝利。7試合のうち6試合で4得点以上、7試合で65得点と並外れた攻撃力を持っています。特にチーム本塁打数は神奈川県大会新記録の14本。準々決勝の横浜隼人戦では6番公家くん、7番藤平くん、8番徳田くんで4本のホームランを放ちました。まさに「どこからでもホームランの出る打線」です。準々決勝の模様は以下を参照してください。

【2016夏高校野球・神奈川】準々決勝 横浜―横浜隼人 公家、藤平、徳田で4発快勝! - あべらじ!

右の藤平・左の石川の2枚看板

日本を代表する右腕・藤平尚真

横浜高校の柱としてまず名前が上がるのはエースの藤平くんです。最速153キロのストレートに、高校生レベルを逸脱したスライダーとフォークを扱います。フォームも腕の振りが非常に綺麗で、コントロール悪くないです。横浜隼人戦では立ち上がりに3者連続四死球がありましたが、それ以外は極端に四死球でピンチを作ることはありませんでした。スタミナ面での不安もありません。

ストレートは平均で145キロ前後。強豪校の高校生レベルの平均と比較しても5キロは速いです。そして、彼の「指にかかったときのストレート」はバックネット裏から見てても「打てる気がしない」ほどのストレートでした。その時の球速も147キロ~と超高校級です。

中学時代は千葉市シニア。2年生時には後に横浜高校でも先輩になる3年生エース三河聖央くん(当時)のもと、全国制覇を果たします。藤平くんは3年生時にもジャイアンツカップ出場。中学生にして140キロ近いストレート、抜群の長打力、走り高跳びでジュニアオリンピック日本代表になるほどのバネの持ち主で俊足。その身体能力の高さに、進学先が注目されるほどでした。

そんな彼が選んだのは(当時)渡辺監督の下の横浜高校です。2年生時までは怪我に悩まされましたが3年生の夏には、順当に日本を代表する投手となりました。

神奈川大会でも1イニングに1個以上の三振を奪いました。そんな彼の躍動が注目されます。

もうひとりの投打の柱、左腕の石川達也

藤平くんとマウンドを分け合うのがサウスポーの石川くんです。最速140キロ前半、ストレートの平均は135~140キロくらいですが、トルネード投法気味のフォームから繰り出されるボールは、出所が見にくく非常に打ちにくいと思います。スライダーとカーブを交え、テンポよく投げ込んできます。

2番手投手としては高校生レベルでは十分すぎるクオリティの投手で、打っても5番バッターです。珍しい珍しい、左投げ右打ちです。まるでMAJORの茂野吾郎です

 横浜高校は右の藤平くん、左の石川くんにマウンドを託し、頂点を狙います。

神奈川県史上最強打線で優勝を狙う 

横浜高校は神奈川県大会7試合で14本のホームランを放ちました。これは神奈川県大会史上最多本塁打数となります。 

今大会特に頭角を現したのが新しく4番に座った村田くん。今大会は2塁打3本、本塁打3本、大会打率は脅威の5割です。大きな体格、大きな構えから繰り出されるスイングは魅力的で、横浜スタジアムの逆方向スタンド中段に運ぶほどのパワーの持ち主です。ミートとパワーを兼ね備えた、素晴らしいバッターです。もちろんプロ注目。

また、昨年夏の4番バッター公家くんも今大会の打率は4割オーバーでホームラン3本。長崎シニアからやってきた怪物2年生・増田くんも4割4分の打率、2塁打3本・本塁打3本 の活躍です。8番を打つキャッチャーの徳田くんも5割の打率を残しています。

スタメン選手のうち、5人が打率4割以上、チームでは6名がホームランを放っている、この打線に言葉は必要ないと思います。わかりやすく言えば、「3番から8番までがホームランバッター」です。今年の横浜高校は間違いなく、高校生トップクラスの最強打線です。

この打線が甲子園で暴れまわるのを見たいし、逆にこの打線が抑え込まれるシーンがあるとすれば、その時も見てみたい、そう思わせてくれる打線です。

選手層の厚さも超一流 

横浜高校はもうひとつ、選手層の厚さも素晴らしいです。主に石川くん登板時に守備に就く第2キャッチャーの福永くんも2年生ながら強肩で、他の高校だったら余裕でスタメンマスクでしょう。神奈川県大会の準決勝では桐光学園の大工原くんからホームランを放ってもいます。

また、横浜高校で見逃せないのは万波くん、齊藤くん、長南くんの1年生トリオでしょう。平田新監督の下、第100回選手権での全国優勝を目指して揃ったスーパー1年生です。長南くんは外野手のスラッガー、齊藤くんは堅守で巧打者。そして万波くんはコンゴ人の父を持ち、身長188㎝体重90㎏、今大会では横浜スタジアムのバックスクリーンに推定135mのホームランを放った怪物バッターです。

他の高校でレギュラーバリバリにやっていけそうな人材がベンチでバット引きをやっているあたり、横浜高校の選手層の厚さが伺えます。誇張なく「チームを2で割っても甲子園に行けるレベル」です。

酷暑の中で連戦も迎える甲子園では、こういった選手層の厚さも大いに発揮されることでしょう。 

横浜高校の課題 

戦力としての充実度が申し分ないだけに、課題に関しては「あえて言及する」といった具合になりそうです。

攻撃面に関しては不安がなさすぎて逆に不安になるレベルです。バッティングの良さはもちろん、バントも上手い。横浜高校は伝統的にスクイズも上手な学校でもある(「小倉ノート」参照)ので、小技の面でも心配がないです。

「高校生トップレベルの投手」と当たらない限り、得点に困る印象はないです。 とはいえ打線は水物、油断大敵です。

強いて言えば課題になりそうなのが守備面、投手です。不安要素として挙げられるのは神奈川大会の準々決勝以降に3点・4点・3点と失点していることです。打線がハマった時や、例えば花咲徳栄の高橋くんなどの好投手とぶつかったときに、キーとなるのは恐らく「3点目」だと思います。好投手とあたったときに「いかに3点目を取られないか」が試合展開を左右すると思いますが、案外3点は取られているのが横浜高校。藤平くんも甲子園では横浜隼人戦のような失態は甲子園では犯せないと思います。

しかし、この心配も圧倒的に杞憂で終わる可能性が高いのですが...。

まとめ 

横浜高校の強み

  • 日本を代表する圧倒的エース藤平くん
  •  藤平くんの登板過多を防ぐどころか2回看板でもいける左腕石川くん
  • どこからでもホームランが出る超強力打線
  • 控えメンバーでも甲子園が狙えるほどの選手層の厚さ

懸念点

  • 対好投手のときにどれだけ得点ができるか
  • 対好投手時に先制点を与えないこと、3点目を与えないこと 

色々書きましたが、選手・チーム、どう見ても優勝候補に間違いはないと思います。とはいえ初戦の相手は名門・東北高校。油断禁物で一戦一戦ぶつかっていってほしいと思います。同校の活躍を祈念しつつ、今日はこのへんで。 

参考文献